男性不妊の種類と原因について

男性不妊の種類と原因について


不妊に悩むカップルのうち約半数は、男性側に原因があるといわれています。しかし、ひとくちに不妊といっても、その種類や原因はさまざまです。ここでは、意外と知られていない男性不妊の実情についてご紹介します。

男性不妊の種類

男性不妊には、「精子が少ない」「元気がない」「奇形率が高い」という3つの要因があります。各要因に関連して、男性不妊はいくつかの種類に分けられています。

無精子症

精液中に精子が観察できない状態、または運動率が極端に低い場合をいいます。無精子症は不妊の最大の原因となり、適切な治療が必要です。治療や改善によって、妊娠することが可能です。

乏精子症

精子の数が一般的な数値よりも極端に少ない状態のことをいいます。軽度・中等度・重症度に分かれています。1ccあたり6000~8000万以上が正常値で、5000万以下は軽度、1000万以下は中等度、100万以下は重症度となります。

精子無力症

活発に前進できる精子が非常に少ない状態のことです。「動いている精子が50%未満」もしくは「活発な前進運動をしている精子が25%未満」と定義されています。

精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)

男性不妊の約40%を占め、男性不妊の原因としてとてもポピュラーな疾患です。精巣に血液が逆流し、精巣の静脈血管がこぶ状に腫れている状態です。適切な治療を受ける必要があります。

勃起不全(ED)

勃起機能の障害で、日本では現在約1,130万人が満足できる勃起ができない、といわれています。

この他にも、精子や射精に関連する男性不妊の症状があります。中には先天的な問題や白血球に関するものなどもあります。

男性不妊の原因と対策

男性不妊はストレスによって引き起こされることが多いといわれています。仕事や不規則な生活によるストレス、飲酒・喫煙による体への負荷などが、気がつかないうちに生殖機能を低下させているのです。特に飲みすぎやアルコール依存度の高い人では、奇形やアルコールに酔った精子ができてしまい妊娠が成立しにくくなります。また、喫煙も精子への悪影響がわかっており、流産や胎児の先天性奇形の原因になる可能性があります。

女性の生殖機能に問題がなくても男性側にこのような問題があると、自然な妊娠はしにくくなります。男性不妊が疑われる場合は、早期の改善や不妊治療が必要になります。避妊をせずに夫婦生活があるのに1年以上妊娠しない場合、男女共に不妊検査を受けてみることをおすすめします。数回の検査を経て「男性不妊」と診断された場合は、本格的に治療を始めましょう。

自宅でできる対策としては、規則正しく栄養バランスの良い食事を摂ることと、ライフスタイルの改善が挙げられます。ビタミン剤やサプリメントも活用し、睡眠不足や暴飲暴食に気をつけて健康的な体作りを目指します。とはいえ、あまりに摂生しすぎるとかえってストレスになる場合があるため、パートナー間で相互理解を深めながら無理なく過ごすことが一番重要です。